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高知県・四万十川。2007年、2匹のネコを追いました。ミーちゃん(8歳)は、家の中から一歩外に出ると顔つきが野生に変わります。生後2か月ほどの子ネコのキジは、外でカマキリを捉え、カエルも、ネズミも狩るのです。追っていたミーちゃんを見失いました。道路じゃない狭いところを歩いていきます。そして、神社から山林を通って自宅まで、山全体をパトロールしました。都会のネコが塀や家のすき間を通るのは、森林生活のなごりだと言う説もあります。一方、キジは河原に居ました。こぼれる砂に飛びかかる直前の瞳にご注目。ネコはこうして遊びながら、狩りの腕を上げていくのです。
これは2007年の記録映像です。
現在では、イエネコは外に出さないのが原則になっています。
その理由として、まず、健康リスクがあげられます。野外で生活する過程で、ひとにも感染し得る病原体=「人獣共通感染症」を保有するリスクが指摘されています。特に近年では、マダニが媒介するSFTS(重症熱性血小板減少症候群)の感染拡大が問題になっています。これは、感染したネコのおよそ7割が死亡し、人間にも感染して高い死亡率(20〜30%)を示す新興感染症です。日本では外来種のアライグマをはじめ様々な野生動物が病原体保菌者(リザーバー)となっており、野生化したネコは様々なルートでこれらの感染症に感染するリスクがあります。
また、もう一つの理由として、ネコのハンターとしての高い能力が、自然生態系に対して悪影響を及ぼすことがあげられます。放送した2007年当時は、沖縄本島のやんばる地域、西表島、奄美大島、小笠原諸島など島嶼における固有希少種に対するノネコ(野生化したネコ)の悪影響が問題になっていましたが、普通の田舎では一般的に飼い猫と野良猫の境が曖昧な状態でした。しかし現在では、地域を問わず、飼い猫は外に出さない、そして野良猫の数を減らしていく、ということが人間とネコの持続的な共生を図る上で重要とされます。
この動画にはネコの野生としての生態や狩猟能力が良く捉えられており、『記録映像』として観ていただきたく、公開しています。
今回のナレーションは赤荻歩 アナウンサー!
2007年10月「どうぶつ奇想天外!」で放送したものをリメイクしました。
撮影はディレクターの故郷で行われました。
#どうぶつ奇想天外! #ネコ #捕食 #赤荻歩
■どうぶつ奇想天外/WAKUWAKU
TBSテレビが追い求めた地球に生きるすべての動物たちの「ふしぎ」「面白さ」「驚き」「感動」「命の尊さ」がネットに蘇る!
大人も子供も家族そろってお楽しみいただいた「どうぶつ奇想天外!」(1993年〜2009年)、「わくわく動物ランド」(1983年~92年)、スペシャル番組などのVTRを再編集し、YouTube公式チャンネルとして公開。
Twitter:https://twitter.com/animalwaku_tbs
Instagram:https://www.instagram.com/animalwaku_tbs/
猫を「野性」という観点から見ようというテーマが素晴らしい
しかもこんなにも野性に溢れた猫を見つけた取材力もすごい
猫をギリギリまで追える撮影スタッフが敏腕な印象
家猫より野良の方が知能指数が高いそうなので、昔から居野良猫動画を好んで見てますが、気質等よく解説出来ていて、優れたコーナーだったと思います。
ペットブームの最近は、動物をバラエティのセットに利用するものばかりで、クイズバラエティではあっても、こういう興味深い特集も取り扱っていた動物奇想天外のような番組はめっきり減ってしまいました。事故や様々な事情もありましたが、また自然の視点にたった動物特集がテレビで放送される機会が増える事を願ってます。
風船カメラの件を見て、現代のドローンカメラがいかに優秀で精度が良いかがわかるw
時代を感じるシーンだった