2018年サッカーワールドカップ(W杯)ロシア大会で、大役を担う動物がいる。耳の聞こえない白ネコ「アキレス」だ。すでにロシア国内では人気者だが、その実力やいかに?
そのネコはロシアの古都サンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館にすんでいる。案内してくれたのは、ネコの「秘書役」というマリア・ハルツネンさん。エルミタージュ美術館の地下に70匹ものネコがすんでいるということは、知る人ぞ知る話だ。美術品をネズミから守る「警備員」として大切にされている。
そんなネコたちに「大役」の依頼が舞い込んだのは1年前。W杯のテスト大会でもあるコンフェデレーションズカップに向け、「予言役のネコを1匹選んで欲しい」とサッカー協会から頼まれたのだ。
特別なネコを選びたい。美術館職員らの目に留まったのが「アキレス」だった。魅力的な外見に加え、「耳の聞こえないネコに幸せを与えたい」という思いもあった。
アキレスはこの大会で、4試合中3試合の結果を見事に的中。一躍、注目を集める存在となり、W杯本大会での続投が決まった。